朝のコーヒータイム中に突然表示された「親愛なSafariユーザー様」という画面、なんとビジターアンケートに答えるとiPhone 11 Proが当たるとのことです。
年始早々、なんてラッキーなんだ!
うっひょー!!!
という喜びもなくなるほどよく訪れる、私にはもはや馴染み深いフィッシング詐欺です。
新鮮さの欠片もありません。

この記事では「親愛なSafariユーザー様」からはじまるビジターアンケートについて、疑わしい点を紹介します。
画像は2020年のものですが、2021年や2022年を見ても内容はほとんど変わっていません。2023年も同様だと予想されます。
では、いつも通り「親愛なSafariユーザー様」というビジターアンケートのフィッシング詐欺について紹介していきます。
詐欺の被害に遭わないように注意しましょう。
親愛なSafariユーザー様の内容
では、新年早々にラッキービジターとして選ばれたビジターアンケート「親愛なSafariユーザー様」について説明します。
表示される画面は以下です。
繰り返しになりますが、この画面はフィッシング詐欺のため、皆さんは「親愛なSafariユーザー様」という画面が表示されたら、速やかに「×」ボタンで閉じることをお勧めします。
もちろん、先に進むとアンケートが表示されますが、回答しても実際に賞品がもらえるわけではなく、最悪の場合は個人情報が抜き取られる可能性があります。
ただし、この後の展開に興味を持つ方もいるかもしれません。
そこで、アンケートから賞品が表示されるまでを紹介します。
ビジターアンケートの質問内容
ビジターアンケートの内容は「Safari」と「ネット利用」に関するもので、合計4問です。
- 問1/4 Safariをどれくらいの頻度で使いますか?
- 問2/4 以前のバージョンのSafariにどれくらい満足していましたか?
- 問3/4 他に使うブラウザは?
- 問4/4 どれくらいの頻度でインターネットを利用しますか?
これらの4つのアンケートに回答すると、在庫確認などの何かヤッテル風の画面が数秒表示されます。
そして数秒後、賞品を選べる画面が表示されます。
なんと100円で Apple iPhone11 Pro が貰えるらしいです。
※詐欺ですよ!
私もココから先は進みませんが、「ここをクリック→」を押すとクレジットカード番号入力画面に移動するそうです。
アンケートに真面目に答えてしまった方も、ここまでなら大丈夫です。
すぐに「×」ボタンで画面を閉じましょう!
ここから先に進んでクレジット番号を入力したらアウトなので、くれぐれもご注意ください。
ビジターアンケートの怪しい点
今回の「親愛なSafariユーザー様」で始まるビジターアンケートフィッシング詐欺にも、いくつかの怪しいと感じる疑える箇所が見つかりましたので説明していきます。
企業名の分からないURLは要注意
まずは表示されているURLについてです。
詐欺サイトや迷惑メールではよく見かける典型的な例ですが、今回のURLもどこの会社のものかわからない不明なURLです。
正直言って、この時点で詐欺の可能性が高いです。
具体的には、今回のURLは「compentition7245.nonamenmnb8」で始まっています。
ちなみに「compentition」は「競争」という意味のようですが、「nonamenmnb」については調べても意味が分かりません。
非常に怪しいアドレスですね。
通常、信頼できる企業の場合、URLには企業名が含まれるものです。
例えば、今回の場合「親愛なるSafariユーザー様」というくらいだから、本物ならAppleが運営しているのでURLのどこかに「Apple」という文字が含まれるハズです。
公式ならですが...
突然表示される画面は要注意
次に、画面が突然表示されるという点についても怪しいです。
私はコーヒータイム中の寝起き直後のボーっとした頭で検索をしていたため、具体的にどのサイトで表示されたのかはっきりとは覚えていませんが、突然表示される詐欺サイトの多くは、改ざんされたウェブサイトを閲覧した際によく起こります。
このような詐欺では、ユーザーが特定のリンクをクリックすると、改ざんされたサイトに気づかずに本来とは異なるWebページ(詐欺ページ)に誘導され、フィッシング詐欺やアカウント情報の漏洩などの被害に遭うことがあります。
突然画面が表示されたり、見ていたページとはまったく関係のない画面が表示されたりしたときは、疑ってみることが重要です。
また、「プレゼント!」や「当たります!」とか「おめでとう!」などの言葉の画面が表示されたときも怪しいと思った方が良いでしょう。
アンケート実施会社不明は要注意
最後は、アンケートに表示される企業名が不明な点についてです。
問題ない会社が実施しているアンケートであれば「〇〇株式会社」などの企業名が画面のどこかに記載されているはずですが、このアンケートでは一切書かれていません。
通常、信頼できる企業のアンケートでは、企業名やブランド名が明示され、その信頼性が示されているものです。
企業名の書かれていないサイトは信用しないことです。
以上が、今回の「親愛なSafariユーザー様」から始まるビジターアンケートフィッシング詐欺における怪しい箇所の解説でした。
詐欺サイトやフィッシング詐欺は、個人情報の漏洩や被害につながる可能性がありますので、回答には注意しましょう。
類似の詐欺にも注意しましょう
また、今回は「Safari」での詐欺でしたが、「親愛なChromeユーザー様」や「親愛なFirefoxユーザー様」といった、「Chrome」や「Firefox」などの他のブラウザでも同様の詐欺画面が出回っていることにも注意が必要です。
Google、Amazon、Line、NTT、日本郵便、佐川急便...と、誰でも知っている大企業名を利用した詐欺は多く存在します。
大企業なら詐欺サイトがあって当たり前の時代なので、類似詐欺にも警戒しましょう。
ビジターアンケート(まとめ)
以上が、今回の「親愛なSafariユーザー様」から始まるビジターアンケートフィッシング詐欺における怪しい箇所の解説でした。
詐欺サイトやフィッシング詐欺は、個人情報の漏洩や被害につながる可能性がありますので、怪しいアンケートには回答しないように心掛けましょう。
また、同様の詐欺はSafariだけでなく、ChromeやFirefoxなどの他のブラウザでも出回っていることにも注意が必要です。
今の世の中、Google、Amazon、Line、NTT、日本郵便、佐川急便...といった誰でも知っている大企業なら、大企業名を利用した詐欺も多く存在しますので、疑わしい情報やおいしい話には慎重になることが大切です。
詐欺の手口や情報は、私をはじめTwitterやブログで多くの人が情報提供していますので、それらの情報を有効利用し、自身のセキュリティに関する知識を高めることで手口を覚え、詐欺の被害に遭わなくなると思います。
さらに、セキュリティソフトによって検出される詐欺サイトやメールも存在しますので、これらを有効活用しましょう。
私はセキュリティソフトをインストールしていたので、以下の詐欺のときはウイルス検知されました。

もし万が一「サイバー犯罪に巻き込まれたり相談したい」と思う方は、警察サイトには都道府県別のサイバー犯罪相談窓口が設けられていますので、困ったら相談しましょう。
私の記事により、一人でも詐欺の被害に遭う人が減ることを願っています。
では、また。
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