Lenovo G560のような古いパソコンでも、安価に性能をアップさせる方法があります。
その方法の一つが、HDDをSSDに交換する「SSD換装」です。
今回はそんなSSD換装を、購入して約10年経つノートパソコン(Lenovo G560)に対して行い、体感性能3割アップ!した話です。たった1万円弱のお金をかけただけで、会社で使っているHDDタイプの新型ノートパソコンより快適に使えるようになりました。
では、私がLenovo G560に行った「SSD換装」を行った経緯や結果について、さっそく書いていきたいと思います。
SSD換装の理由はHDDの寿命
まず、SSD換装することになった理由(キッカケ)はHDDの寿命です。10年ちかく使ってきたパソコンなので、HDDの調子が悪くなり異音を発するようになりました。
通常、パソコンの寿命は「OS(Windowsw)のサポート終了」「部品の経年劣化」などの理由により約5年と言われているので、そう考えると、10年間トラブルなく動いていたLenovo G560は、物として当たりだったようです。
ちなみに、OSについては数年前にWindows7からWindows10にバージョンアップ済みなので問題ない。ただ部品については...。
もう、ここまで古いパソコンなら買い替えた方が良いかもしれないが、お金もないため「SSD換装」を行うことに。
SSDへの交換は素人でも出来る
ただ、私もSSD換装は初めて。「お金がないからSSD換装!」と、素人が簡単に出来るのか?と不安がありました。
一応、SEという職業柄、パソコンを使うことには馴れているがハード面の知識はほとんど素人。
そこで、チョットだけネット検索して調べてみました。
結論、ほとんど自動でクローンソフトがやってくれるので難しいことは何も無い!ってことがわかりました。
- クローンソフトでHDDの内容をSSDにコピー
- PCよりHDDを外し、クローンしたSSDに付け替え
簡単に言えば、以上の2つの作業で終わります。
HDDの付け替えはパソコンを開かないといけないので少し不安ですが、Lenovo G560はネジを外せば簡単に交換できることもわかり、十分ハード素人の私でも作業できそうです。
今回は「SSD換装」の体感性能についてとなりますので、私がSSD換装をおこなった時のトラブル記事は以下をどうぞ▼


HDDをSSDに交換した感想
では、Lenovo G560のSSD換装による性能アップ結果について感想を書いていきます。
パソコンが遅いのでスピードアップしたい!とか、速いパソコンが欲しい!という時に考えることといえば、速いCPUを積んでいて、たくさんのメモリを積んでいるパソコンを購入(交換・増設)すればイイ!と思いガチ。
しかし、私のようにブログ、ネットサーフィン程度にしか利用せず、重い処理、大きいデータを扱わない人は高価なCPUやメモリを多く積んでも、言うほど大きな効果がない!
そんな、ブログ、ネットサーフィン程度にしか利用しない人でも、ビックリする変化が「SSD換装」にはありました。
では、実際の体感速度、ツールを使った性能値を書いていきます。
SSD換装したLenovo G560のスペック
まず、簡単にSSD換装したLenovo G560のスペックから紹介します。
- ブランド :Lenovo
- 型番 :G560 06792HJ
- OS :Windows10 Home 64Bit
- CPU :Core i3 330M
- メモリ :4GB
- HDD :320GB
- 光学ドライブ:DVDスーパーマルチドライブ
- 液晶 :15.6型
- 無線LAN :IEEE 802.11 b/g/n
- 有線LAN :10/100Mbps
今の時代では たいしたパソコンじゃありませんが、10年前は それなりに速くて不満のないスペックです。ただ、最近は会社で使うパソコンもCPU性能などがUPし、かなりストレスが溜まるスピードのパソコンになりました。
SSD換装前後の体感比較
では、そんなストレスだらけのパソコンが、会社で使うパソコンより快適になった結果について、まずSSD換装前後の体感から比較していきたいと思います。
旧 | 新 | 差 | |
---|---|---|---|
起動時間 | 31秒 | 20秒 | -11秒 |
ログイン時間 | 21秒 | 7秒 | -14秒 |
GoogleChromeの15タブ起動 | 83秒 | 40秒 | -43秒 |
シャットダウン | 40秒 | 12秒 | -28秒 |
ログイン、ブラウザの起動、シャットダウンなど、すべての面で3割以上の体感性能アップです。ブラウザ(Google Chrome)の起動については、5割以上の性能アップになっています。
パソコンを使っていて一番嫌なことは、起動するまでに時間がかかること。使いたい時にスグ使えない時はイラっとする。
ブラウザを使うまで、これまでは3分ほどかかっていたが、今では1分で使えるようになります。もうHDDには戻れない!遅すぎて...。
個人的な体感性能だけでいえば、会社で使っているHDDタイプの最新機種よりも高速です。
CrystalDiskMarkの結果
では体感だけでなく、性能評価ツール(CrystalDiskMark)でも比較してみたいと思います。
左がSSD換装前のHDD、右がSSD換装後の結果です。
数値が大きいほど処理する量が多いことを表します。SSDの数値はHDDとは一桁違い、読み書きのスピードが比べ物にならないほどアップしているのがわかります。
Windowsエクスペリエンスの結果
他にも、Windowsエクスペリエンスインデックスの結果でもチェックしてみました。
左がSSD換装前のHDD、右がSSD換装後の結果です。
ディスク(プライマリハードディスク)の性能アップだけではなく、全体的にスコアアップしています。
SSD交換で必要な物(準備)は3つ
紹介した性能アップ。作業時間としては1日あれば完了します。
では「SSD換装」をするために必要なもの(準備するもの)についてまとめますので、よかったら参考にしてください。
SSD換装で必要なものは、3つです。
SSD
まずは、当たり前ですがSSD。
私が購入した時は250GBのSSDが約1万円でしたが、最近はかなり安くなり当時の半額程度(約5,000円)で購入できるため、250GBといわず500GBのSSDを購入しても予算内におさまると思います。
私のような古いパソコンをSSD換装する方は、1TBなどの大容量のHDDがついているわけではないので、容量的にも十分。
外付けケース(ケーブル)
クローンソフトを使ってHDDの内容をSSDにコピーするためには、SSDを外付け接続する必要があります。その時に必要なのが外付けケース(もしくは、外付けケーブル)です。ただ、クローン作業を行う為だけに購入するのももったいない。
そこで私は、外付けケースを購入。
外付けケースなら、最終的に取り外したハードディスクを入れて外付けハードディスクとしても利用できます。もちろん、ケースに入っているので持ち運びすることも出来ます。
ただ、私は相性によりハマったため、特にLenovoパソコンの方はご注意を!
https://wpapa-pc.info/ssd-retrofit-case/
クローンソフト
上記の2つ(SSD、外付けケース)は購入品。最後のクローンソフトはフリーソフトです。必要なものがそろったら、ネットからダウンロードします。クローン用の定番フリーソフトと言ったら、以下の2つです。
- EaseUS Todo Backup
- AOMEI Backupper Standard
私の場合、クローンソフトでも相性によりハマったので、特にLenovoパソコンの方はご注意を!

私が相性によるトラブルもなく成功したクローンソフトは「AOMEI Backupper Standard」だったので、個人的には「AOMEI Backupper Standard」がオススメです。
参考までに、ダウンロードのリンクを貼っておきますね。
◆AOMEI Backupper Standard
◆EaseUS Todo Backup
HDDからSSDへの交換がオススメな人
では最後に、SSD換装をした方がよい(オススメ)人は、どんな人なのか?を少し書いて終わりにしたいと思ます。
お金さえあれば「SSD換装」するより、新しいパソコンを購入した方が手間がかからず良い。格安パソコンメーカーなら、買い方次第で高スペックなパソコンを安く購入することも出来ます。

では、SSD換装はどんな人に向いているのか?
以下の3つ以上あてはまる方であれば、満足する結果が得られると思います。
- パソコンのハードディスクがSSDではない(※必須)
- 古くても買い替えるお金がない
- 今のパソコンに愛着があり買い替えたくない
- HDDの異音が気になり始めた
- 起動、終了が遅くてイライラする
とりあえず私は「SSD換装」でパソコンの延命ができたのでコツコツお金を貯めて、数年後に新パソコンを購入する予定です。

では、また。
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