私のパソコン「Lenovo G560」が最近異音を発するようになりました。
OSはWindows 10にバージョンアップして問題はありませんが、とうとう部品の寿命が迫ってきたようです。
一般的に、パソコンの寿命は「OSのサポート終了」や「部品の経年劣化」などの理由から約5年と言われていますので、私のLenovo G560は7年間トラブルもなく動作していたことは、なかなかのものだったと言えるでしょう。
ただ、古いノートパソコンを使っている方なら共感していただけるかもしれませんが、長年使い続けたノートパソコンはハードウェアの進化に追いついていないため、遅いです。
特に古いハードディスクを搭載している場合は、データの読み込み速度の低下が問題のボトルネックとなっています。
そこで、私はこれらの問題を解決するためにハードディスクの交換に挑戦しました。
具体的には「SSD換装」という方法です。
この記事では、私がノートパソコンのハードディスクを交換する際に参考にした記事や必要な機器、そして私自身のハードディスク交換の失敗談をまとめました。
一応「SE」という職業柄、パソコンを使うことには馴れていますが、ハードウェアに関する知識はほとんど素人同然で、SSD換装なんて簡単にできるものなのか?と不安もありました。
しかし、結果は「素人でも大丈夫!」でした。
では、私のハードディスク交換の体験記事の紹介をしていきます。
ノートパソコンのHDD交換とは
そもそも、ノートパソコンのハードディスク交換とはなにか?ですが、ノートパソコンのパフォーマンス向上やデータの読み込み速度向上を目指す際に、HDD(ハードディスクドライブ)を交換することです。
最近では、多くの方がHDDのパソコンではなく、SSD(ソリッドステートドライブ)のパソコンを選ぶようになりました。
では、HDDとSSDの違いは何でしょうか?
SSDとHDDの違い
HDDは物理的なディスク(プラッタ)上にデータを記録する方式です。ディスクの回転する上でデータの読み書きを行います。
一方、SSDはフラッシュメモリを使用してデータを保存し、電子的な方式でデータの読み書きを行います。
この違いにより、以下のような特徴があります。
まず、速度面ではSSDの方が優れています。
HDDは物理的なディスクを回転させる必要があるため、データの読み込みや書き込みに時間がかかります。
一方、SSDは電子的な方式でデータを処理するため、高速なアクセスが可能です。
その結果、起動時間やアプリケーションの動作速度が大幅に向上します。
また、信頼性や耐久性においてもSSDが優れています。
HDDは物理的なパーツが動作しているため、振動や衝撃に弱く故障するリスクがあります。
一方、SSDは機械的な部品がないため、振動や衝撃に対する耐久性が高いです。
さらに、エネルギー効率においてもSSDが優れています。
HDDはディスクの回転が必要なため、電力を消費します。
一方、SSDは電子的な方式でデータを処理するため、省エネルギーであり、バッテリー駆動のノートパソコンにおいて重要な要素となります。
以上のように、HDDとSSDには性能や利点において大きな違いがあります。
それでは、ハードディスク交換(SSD換装)するために必要なものについて書いて行きます。
SSD換装に必要な道具と予算
私が買った商品の紹介も兼ねて説明します。
HDD交換用の「SSD」
まず当たり前ですが、SSD換装というくらいなので「SSD」です。
SSDとは、Solid State Drive(ソリッド・ステート・ドライブ)と言い、HDDと同じように使うことのできる記憶装置です。
SSDは、内蔵しているメモリーチップにデータの読み書きする構造になっており、HDDに比べると読み書きが速く、動作音も静かというメリットがあります。
ただし、容量単価が高くなり、HDDに比べて高価になる点には注意が必要です。
私が購入した時だと、250GBのSSDが1万円くらいでした。
最近はさらに安くなっており、約5,000円程度で500GBのSSDを購入できることもあります。
古いパソコンの場合、1TBの大容量HDDの付いているものは少ないと思うので、交換前のHDD容量と同等か、それ以上のSSDであれば問題ないので、安価に購入できるでしょう。
クローン用の外付けケース(ケーブル)
2つ目の必要アイテムは、SSD換装においてクローンソフトを使用して現在のHDDの内容をSSDにコピーする必要があるため、SSDをパソコンに外付けするためのケースまたはケーブルです。
私はクローン作業だけのためにお金を払うのはもったいないと考え、ノートパソコンから取り外したハードディスクを外付けハードディスクとして利用できるように、ケースを購入しました。
ただし、私の場合は外付けケースとの相性が悪く、トラブルに見舞われました。特にLenovoパソコンのSSD換装を検討している方は、ご注意ください。
詳細は、後ほど紹介します。
クローンソフト
最後に必要なのはクローンソフトです。
クローンソフトとは、パソコン内のデータを完全に複製できるソフトウェアで、パソコンの設定やバージョンも複製できるため、復旧後に面倒な設定作業を行わずにすぐに使用することができる利点があります。
最近では、SSDへの換装をする人も増えているため、クローンソフトの需要も高まり、多くの人々に利用されています。
代表的なクローンソフトとしては、以下の2つがあります。
- EaseUS Todo Backup
- AOMEI Backupper Standard
これらのクローンソフトはインターネットからダウンロードすることができます。
以下のリンクからクローンソフトをダウンロードできます。
これらのソフトウェアを準備すれば、SSD換装の作業を開始する準備が整います。
ハードディスク交換の体験談
それでは、実際にハードディスクの交換(SSD換装)を行い、どのような効果や失敗があったのか、体験談を紹介します。
ハードディスクを交換した効果
実際にHDDからSSDに交換した結果、驚くほどの効果を体感することができました。
まず、最も大きな変化は起動時間の大幅な短縮です。
以前のHDDではパソコンの起動に時間がかかり、イライラすることもありましたが、SSDに換装することで起動時間が3割近く短縮されました。
さらに、アプリケーションの起動も驚くほど高速化しました。
以前は待ち時間があり、重たいアプリケーションの起動にイライラしていましたが、SSDによってサクサクとした操作が可能になりました。
具体的な効果については、以下の記事をご参照ください。
この記事では、私自身がLenovo G560のSSD換装を行った結果について紹介しています。
また、SSD換装時の失敗談についても紹介します。
SSD換装の失敗談
まずは、外付けケースに関してです。
外付けケースとパソコンに相性の問題があるなんて予想もしていなかったので、かなり悩まされました。
具体的な内容については、以下の記事でまとめていますので、参考にしてください。
また、クローンソフトの選定においても相性の問題で苦労しました。
もしエラーやトラブルが発生した場合は、以下の記事が役立つかもしれません。
しかし、SSD換装はこんな相性の問題さえ起きなければ、素人でも簡単に行える作業です。
SSD換装は2つの作業で完了
ざっくり言うと、以下の2つの作業です。
- クローンソフトを使ってHDDの内容をSSDへコピーする
- パソコンからHDDを外し、SSDに付け替える
「パソコンからHDDを外す」という作業に不安を感じる方は「パソコンの型番+分解」といったキーワードで事前に検索し、調べておくことで安心感を得られます。
例えば私は今回Lenovo G560というパソコンでSSD換装を行ったので「G560 分解」といったキーワードです。
この部分さえ押さえておけば、私のようにトラブルに巻き込まれなければ、クローンソフトが自動的に必要な作業を行ってくれるので、SSD換装は素人でも可能な作業です。
それぞれのクローンソフトの手順について、私が参考にした情報は以下です。
どちらのサイトも画像を使用してわかりやすく手順が説明されていますので、迷うことなく作業ができると思います。
ハードディスク交換(まとめ)
新しいパソコンを購入する場合、数万円から数十万円という高額な費用がかかります。
その費用を出せるのであれば、ハードディスクの交換(SSD換装)などせずに新しいパソコンを買った方が手間や時間をかけずにスペックアップできます。
ただし、新しいパソコンを購入することは厳しいと感じている方も多いと思います。
もし、以下のいくつかの項目に当てはまるなら、満足のいく結果が得られると思いますので、一度考えて見てはいかがでしょうか。
- パソコンのディスクがSSDではない(※必須)
- 古くても買い替えるお金の余裕がない
- いまのパソコンに愛着があり買い替えたくない
- HDDの異音が気になり始めた
- 起動、終了が遅くてイライラする
私は「SSD換装」によってパソコンを延命することができ、現在、在宅勤務用のパソコンとして、デスクトップ風に使用中です。
とはいえ、そろそろ限界も感じ始めています。
コツコツとお金を貯め、次は新しいパソコンを購入したいと思っています。
では、また。
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