最近、仕事でタブレット端末をセットアップする機会がありました。
使い方によっては問題の発生する原因となるシャットダウンの方法、そんな、Windowのシャットダウンが2種類あることをご存じですか?
- シャットダウン(※通常)
- 完全シャットダウン
2つのシャットダウンには、それぞれメリット・デメリットがあります。
そこで、今回は2種類のシャットダウン方法についてまとめたいと思います。
通常と完全シャットダウンの違い
先に書いた通り、Windows10のシャットダウンには2種類あります。
Windows7以前はシャットダウンと言えば1種類しかありませんでしたが、Windows8からは高速スタートアップを目的に「シャットダウン」と「完全シャットダウン」という2種類になりました。
完全シャットダウンとは
では、まずは「完全シャットダウン」から説明します。
完全シャットダウンとは、「完全」という言葉の通り、USB機器なども含めて電源を完全に落とすシャットダウンの方法です。
Windows7以前のシャットダウンは、この「完全シャットダウント」となります。
■完全シャットダウンのメリット
- 完全に電源が落ちるため、次に使用するときにキレイな状態で起動し、動作不具合をあらかじめ回避することが出来る
- 完全シャットダウンすると動作不具合が解消される場合がある
■完全シャットダウンのデメリット
- 通常のシャットダウンに比べて起動が遅い
シャットダウン(※通常)とは
では、続いて、Windows8から導入されたもう一つのシャットダウン(※通常)を説明します。
通常のシャットダウンとは、完全に電源が落ちるわけではなく、USB機器などに通電したままWindowsを終了している状態でのシャットダウンです。
これは、高速に端末を起動(スタートアップ)することを目的として導入され、Windows10のシャットダウンのデフォルト設定は完全シャットダウンではなく、こちらの通常シャットダウン側です。
■通常のシャットダウンのメリット
- 完全シャットダウンに比べて起動が速い
■通常のシャットダウンのデメリット
- USB機器などの電源まで落とさないため、動作不具合の原因となる場合がある
個人的な意見を言えば、起動時間が数十秒違うだけなら、動作が安定する「完全シャットダウン」を毎回行った方がメリットは大きいと考えている。
少し前にブログ記事にした「自宅WiFiのトラブル」でサポートへ問い合わせた時も、サポートからは「完全シャットダウン」の設定にすることを推奨されました。
では「完全シャットダウン」と、通常の「シャットダウン」の設定方法を説明します。
シャットダウンの設定方法
動作安定の完全シャットダウン派
まずは、私も推奨するトラブルを避けたい人の「完全シャットダウン」設定から説明します。
以下の設定をすれば、いつも通り[スタート‐電源]からシャットダウンを選択するだけで、毎回、完全シャットダウンされるようになります。
完全シャットダウンの設定方法
- 画面左下の「Windowsマークÿ」を右クリックし「システム」を選択する
- 「電源とスリープ」をクリックし画面内の「電源の追加設定」を選択する
- 電源オプション画面が開いたら「電源ボタンの動作を選択する」を選択する
- 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックする
- シャットダウン設定の「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外す
- 「変更の保存」をする
途中で書いたように、Windows10の初期設定では通常「シャットダウン」となっているため、最初に設定変更が良いでしょう。
高速起動の通常シャットダウン派
続いて、PCを1秒でも早く使いたい人向けの「完全シャットダウン」の設定を説明します。
設定方法としては「動作安定の完全シャットダウン派」の「5.」の箇所で「チェックを入れる」とする違いだけです。
ただ、通常のシャットダウンばかりでは動作が不安定になる原因なので、定期的に「完全シャットダウン」をしましょう。
設定変更せずに「完全シャットダウン」する方法は以下です。
一時的に完全シャットダウンを実行する方法
- 画面左下のスタート(※Windowsマークÿ)クリックし「電源」を選択します
- Shiftキーを押しながら「シャットダウン」をクリックします
- シャットダウンの完了を待ちます
※「シャットダウンしています」が表示されたらShiftキーからは手を離してOKです
操作が面倒な方は、以下の記事も参考にどうぞ↓
デスクトップなどに「完全シャットダウン」用のアイコンがあると楽です。
再起動も「完全シャットダウン」
デスクトップにショートカットを作成したり、Shiftキーを押しながらシャットダウンするのが面倒!って方は、再起動でも問題ありません。
再起動とは、パソコンを「完全シャットダウン」した後に起動する動作であるため、周辺機器に関連するトラブルが起きた場合、完全シャットダウンの代わりに操作が簡単な「再起動」でも問題解決する可能性があります。
シャットダウン方法(まとめ)
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