最近は、誰でも知っている有名企業(※Google、アップル、NHK、NTTなど)だったら、迷惑メールがあるのも当たり前の世の中になっています。
その数も年々増える一方で、増えているということは被害に遭う人もそれだけ増えているということ。
そこで、少しでも迷惑メールの被害に遭う人が少なくなれば!と思い、迷惑メールを見抜く方法の記事を書くことにしました。
迷惑メールは見抜くポイントさえ知っていれば回避できます。
本記事は、私が書いてきた数々の迷惑メール紹介記事の多くに共通していた見抜くポイントをまとめたものです。
迷惑メールを見抜く自信がない!という方は参考にしていただければ幸いです。
では、迷惑メールを見抜く方法を、差出人のメールアドレス、本文の内容などの点で紹介します。
配信元(差出人)から見抜く方法
まず、一番簡単に迷惑メールを見抜く方法として「差出人メールアドレス」があります。
メールアドレスのドメイン
一つがメールアドレスの「ドメイン」です。
たいてい、本物の企業のメールアドレスではドメイン名のところで企業を連想できる文字を使っていますが、迷惑メールではドメイン名に意味のない文字列の使われていることが多いです。
メールアドレスとドメインの関係
メールアドレスは@より左側のユーザー名(※アカウント)と、@より右側のドメイン名(※プロバイダーや企業、組織ごとに割り振られる文字列)の情報で構成されており、左側には好きな文字列を指定可能ですが、右側はメールアドレスを取得したドメイン固定となります。
たとえば無料版のgmailを例にすれば、メールアドレス「aaaaa@gmail.com」のユーザ名は「aaaaa」の箇所となり、ドメイン名は「gmail.com」の箇所です。
これまで私が記事にしてきた有名企業のドメイン名を一部、紹介します。
日本の企業でも海外の企業でも、本物はドメイン名に企業を連想できる文字列を必ず使っています。
たとえば、上記で紹介した「PayPay銀行」の迷惑メールではどんなドメインが使われていたのか?というと、差出人は「japannetbank.co.jp@vgyddmbhlkkjfdssu.cn」というメールアドレスだったので、ドメイン名は「vgyddmbhlkkjfdssu.cn」です。
ドメイン名からはPayPay銀行をまったく連想できません。
トップレベルドメインの種類
また迷惑メールの場合、トップレベルドメインにも注目したいところです。
トップレベルドメイン(TLD)とは
ドメイン名の「.」で区切られた一番右側の文字
たとえば本サイト「https://wpapa-pc.info/」を例にすれば、トップレベルドメインは「.info」の箇所となります。
先ほどのPayPay銀行のメールアドレス「japannetbank.co.jp@vgyddmbhlkkjfdssu.cn」で言うと、トップレベルドメインは「.cn」です。
本物の企業でよく使われているトップレベルドメインは「.jp」とか「.com」です。
もう少しトップレベルドメインについて少し補足すると、私のところに届く迷惑メールはこれまで、ジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)という種類のドメインが多かったのですが、最近はカントリーコードトップレベルドメイン(ccTLD)という種類のメールアドレスが使われていることも多いです。
- ※gTLD :用途や分野別に世界中の誰でも自由に登録できるドメイン
- ※ccTLD:国や地域に割り当てられているドメイン
gTLDは「分野別トップレベルドメイン」と呼ばれることもあり、ccTLDは登録するには特定の地域に居住する個人や団体でなければならない場合があります。
ドメイン | 種類 | 用途・特徴 |
---|---|---|
.com | gTLD | 商用サービスや企業向けのドメイン |
.net | gTLD | ネットワークに関するサービス向けのドメイン |
.info | gTLD | 情報発信・口コミ向けのドメイン |
.jp | ccTLD | 日本を意味するドメイン |
.us | ccTLD | アメリカを意味するドメイン |
.id | ccTLD | インドネシアを意味するドメイン |
日本のccTLD「.jp」ドメインについてもう少し補足すれば、セカンドレベルドメイン(ccSLD)で「属性」や「地域」を分けて「co.jp」「ne.jp」「.aichi.jp」と言ったものもよく使われます。
「co.jp」のアドレスは企業で使われることの多いドメインです。
ドメインは、よく利用するムームードメインだと400種類以上あり、現在もドンドン増えています。
ちなみに今回届いた迷惑メールのTLD「.cn」は「中華人民共和国に割り当てられるドメイン」だということがわかりましたが、現在、ムームードメインでは新規取得を停止しています。
メール本文から見抜く方法
続いては、メール本文から迷惑メールを見抜く方法です。
本文から迷惑メールを見抜くためには「企業が出すメール文章ではない!」という、文章の違和感をいかに感じとるかです。
読点の使い方、フレンドリーさ
最近の迷惑メールはかなり巧妙になってきていますが、まだまだ企業が出す文章ではない!と感じるメールは少なくありません。
- 読点「、」の使い方がバラバラ
- やたらフレンドリーな文章
- 「てにをは」の使い方がおかしい
- 誤字脱字が多い
- 文章の繋ぎ(繋がり)がおかしい
上記のような文章でメールを出せば企業のイメージにも影響しますので、上記のような間違い?違和感のある文章のメールを企業が出すとも思えない。
私も自慢できるほど文章力が高いわけではないので偉そうなことを言えませんが、そんな私レベルでも「不自然!」や「違和感!」を感じとることが出来る文章なので、書いている人(詐欺をしている人)は「日本人ではないでしょう!」と思います。
うまい話には裏がある!と思う事
「ギフトに当選しました!」「アンケートに答えるとiphoneが当たる!」などの画面が突然開いたり、「総額100億をみんなで山分け!」などの美味しい話には裏があると疑った方が良いです。
私なんて、これまで宝くじを買っても最高300円(※末等)、商店街のくじ引きなんて当たらない、雑誌の懸賞なんてのも一度もない!
そんな私が突然ギフトに当選!?
世の中、そんなに甘くない!と思います。
あとは、いまどき届くメールを見ない人も多い中、当選連絡をメールで送ってきたり、突然「当選!」なんて画面が開くのも怪しさ満載です。
懸賞の申し込みや、当選連絡の確認は、自分でサイトにログインして行いましょう!
メールのリンクからサイトを開くなんて、もってのほかです。
また「〇秒でファイルが削除されます」や「〇秒で権利が移ります」と言った、考えさせないように焦らせるメールも信用してはダメです。
同じメールが複数届くのは怪しい
同じメールの文章が「他の多くの人にも届いている」とか「差出人アドレス違いで同じ件名のメールが届いている」場合などは、迷惑メールを疑えるポイントになります。
私も含め、最近は多くの人がブログやTwitterなどで迷惑メールを投稿していますので、怪しい!と思ったら、まずは「件名」や「文中の見出し」などでググってみましょう。
迷惑メールなら大量に記事がヒットするでしょう。
また、自分の受信メールの中に、同じ件名で異なる差出人から複数のメールが届いているときも、ほぼ迷惑メール確定です。
企業のサイトで情報確認し見抜く
メールアドレス、メール文面だけでなく、最近は企業も詐欺対策(迷惑メール対策)にかなり力を入れていると思うので、それらの情報を活用した方が良いです。
以下の記事に書いたように、最近の企業は迷惑メール対策として公式サイトで「送信に使うメールアドレス」を公開しています。
また、Amazonでは送信したメールを照会することができるメッセージセンターというものがあり、届いたメールと送信メールを照合すれば迷惑メールを100%見抜けます。
少しでも疑わしい点があれば、企業のサイトでも確認をしましょう。
迷惑メールを見抜く(まとめ)
昔と比べると最近の迷惑メールの中には、かなり巧妙なものもあります。
今回、私が紹介した迷惑メールを見抜く方法もいずれは見抜けなくなる可能性はありますが、100%の迷惑メールなんて存在しません。
必ず、どんな世の中になっても偽物を見抜く方法があるので、私の記事に限らず、他の方の記事の情報も参考にし、詐欺の被害に遭わない様にしましょう。
あとは、セキュリティソフトに検出される詐欺サイトや迷惑メールもありますので、セキュリティソフトを利用して守るのも一つだと思います↓
最近のセキュリティソフトはWindowsパソコンだけでなく、Androidスマホ、タブレットに対応もしているので、私はオススメします。
もちろん、我が家の端末にはiPhone以外、すべてにインストールしています。
皆さん、詐欺には気を付けましょう。
ではまた。
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